総務省では、2018年の12月から放送が開始されたBS・110度CS衛星を利用した新4K8K衛星放送の普及に向け様々な取り組みをされております。当社にも、新4K8K衛星放送視聴のために、テレビ共同受信設備の改修のお問い合わせが増えています。
従来のBS(右旋)で開始される4K放送に対応出来ないマンションなどのテレビ共同受信設備では、一部CSブロックコンバーター方式がありますので、新方式移行に向けた対応をお勧めします。
▶ CSブロックコンバーターとは
BSアンテナの出力とCSアンテナの出力は、同じ帯域(電波の幅)で出力されます。そのため、BS電波とCS電波は混合することが出来ません。1996年6月にCS放送パーフェクTVが放送開始した際に、既に普及していたBS放送と混合できる機器として販売されたのがCSブロックコンバーターです。
▶ CSブロックコンバーターは撤去する必要があるのか?
BS放送は、2000年の電気通信連合世界無線通信会議にて、チャンネルの追加割り当てが決定したため、CS放送より視聴者数が多いBS放送へ多くの放送事業者が参入しました。BSと110度CSのチューナーが内蔵したデジタルテレビが地デジ化に伴い普及したため、これらの放送の視聴者も増加し、CSブロックコンバーターは製造終了に至ったと推測します。CSブロックコンバーターを撤去せず110度CSへ移行しないままの場合、下記のようなリスクがあります。
2018年12月から放送が開始されたBS4K放送は、従来帯域のBS右旋、7チャンネルと17チャンネルが使用されています。
下図のように、旧システムのCSブロックコンバーター方式が採用されているマンションでは、従来帯域のBS右旋で開始される4K放送 BS17チャンネルは対応できません。CSブロックコンバーターを撤去し、BS・110度CSへ移行する事により対応します。
※ BS放送の従来帯域で開始される4K放送も対応出来ます。
※110度CS(スカパー!)のチャンネル数が充実した頃(2007年頃)より前に竣工した物件でも設置されていることがあります。
▶ マンションで110度CSを見るには 「CSブロックコンバーターのあるマンションの見極め方」
① 屋上のBSアンテナをBS・110度CS兼用アンテナへ交換、CSアンテナの撤去
② CSブロックコンバーターの撤去
③ 増幅器(ブースター)の追加や交換
④ 分岐分配器の交換
⑤ テレビ端子の交換
※①③④⑤の工事は、既存機器が110度CS対応製品の場合、不要です。
このような事が無いよう、CSブロックコンバーター設置物件を、市販のテレビにチューナー標準搭載のBS・110度CS(右旋偏波)対応へ移行完了しましょう。弊社では、テレビ設備コンサルティングや工事は勿論、スカパーの導入代理店として旧システムの有料放送契約者をスムーズに契約変更できるようサポート出来ます。ご相談ください。