FAQ 地デジが映らない

当社で体験した地デジ障害事例のFAQ集です。
地デジの受信改善の参考としてご覧ください。
内容によって高度な技術と測定器を必要とします。
※ 事例は専門的です、ご了承下さい。

【当社で使用している調査測定用機器】
  • ハンドヘルドTVアナライザ:
    ローデ・シュワルツ・ジャパン(株)、ETH型(K160:ISDB-T、GPS他付加)
  • デジタルTVシグナル・アナライザ:
    アドバンテスト(株)、R3466N型(TG他付加) オプション含む
  • シグナルレベルメータ:リーダー電子(株)、LF990型 オプション含む 5台
  • シグナルレベルメータ:リーダー電子(株)、LF986型 オプション含む 10台
  • データロガー機能付コマンダ:
    (株)ダイセン電子工業、DCOM-100型(LF986と組合せ使用) 5台
  • スペクトラムアナライザ:
    アドバンテスト(株)、U3741型(地上デジタル受信特性測定用) オプション含む
  • スペクトラムアナライザ:ローデ・シュワルツ(株)、FSH-3型 オプション含む 2台
  • スペクトラムアナライザ:リーダー電子(株)、DSA815 TG付き オプション含む
  • デジタルTV信号マージンチェッカ:日本通信機(株)、5283型 オプション含む
  • フィールド再現テスト装置(RFキャプチャ):
    営電(株)、4412A-001型(独自開発リモート制御装置付加)
     難しい受信障害を解決に導く「フィールド再現テスト装置(RFキャプチャ)」
  • 高精度電波伝搬シミュレーター:(財)電波技術協会、ミスターDENPA
  • HDD Digital Video Recorder:(株)SELEN、DVR-S110(4CH) オプション含む
  • ノイズサーチ・テスター:日置電機(株)、HIOKI 3144
  • 温度記録計:(株)佐藤計量器製作所、SK-L200TII
  • ポータブルレシーバー:
    ローデ・シュワルツ(株)、PR100 9KHz〜7.5GHz(パノラマスキャンアンテナ付き)
    R&S PR100-PS、PR100-FS、PR100-SC、PR100-GPS、HA-Z222
    HE300、HE300HF、RSJ 1Day Operation Training
     妨害電波を探査する「R&S製 PR100(高感度レシーバー)」
  • ETH・地デジ電波移動調査・ドライブテストソフトウェアBCCVRIVE/03 オプション含む
  • パパッと調査システム 5台
     地デジの新たな受信障害をエリアチェッカーで解決
  • ラジオ雑音探査:東栄電気工業(株)、ウルトラホンSE-7形
  • ISDB-T TV SIGNAL GENERATOR:営電(株)、3520A-H11 オプション含む
  • 電波測定車 10m仕様(最大12mまで)インバーター正弦波1.2kw×2台

  受信障害調査用「ログペリオディック・アンテナ」

 電波環境による障害
Q-01 電波の不感地帯
Q-02 季節によって夏の緑の多い時期は映らない、冬期は映る。
Q-03 マンション、ビル、共同受信施設等で増幅器やその他機器が故障しテレビ電波が停波。映らないのでお住まいの方が地デジテレビの初期スキャンを実施した。電波は復旧したがテレビは映らず。
Q-04 山岳反射など季節による緑や雪、落葉などの変化により映らない。
Q-05 回折波を受信している。
Q-06 遠隔地で電波が届かない。
Q-07 電波が弱いため増幅器を追加し、レベルは上がったが映らない。

 受信設備による障害
Q-08 B-CASカードが挿入されていない。
Q-09 B-CASカードの向きが悪い。
Q-10 初期スキャンを実施していない。
Q-11 真空管式増幅器を利用している。
Q-12 同軸ケーブルが長過ぎる。
Q-13 3C−2V(充実ポリエチレン)同軸ケーブルを使用、地デジなどデジタル電波が通りにくい。
Q-14 アンテナ、ポールの最上部にアンテナを取り付けたが映りが悪い。
Q-15 地デジテレビがフリーズして映らず。
Q-16 既存UHFアンテナはあるが地デジが映らない(1)
Q-17 既存UHFアンテナはあるが地デジが映らない(2)

 アンテナによる障害
Q-18 室内アンテナで映らない。

 地形による障害
Q-19 電波到来方向に山や崖などがあり、電波が遮へいされ届かない。

 機器による障害
Q-20 古い機器を使用、VHF電波以外は通さない。
Q-21 パススルーUHFでスキャンをして映らず。
Q-22 一般家庭のアンテナ増幅器の電源供給AC100Vスイッチを間違いで切った、または外した。
Q-23 芋つなぎ2分配をした(同軸ケーブル同士を直接ねじって分配すること)
Q-24 増幅器の電源フリッカー障害

 気象による障害
Q-25 雨が降るとテレビ映りが良くなる。
Q-26 雨が降るとテレビ映りが悪くなる。

 電波環境による障害

Q-01 電波の不感地帯

  • 個別アンテナでの受信が困難な場合は、CATVのサービスエリア内であれば加入する、光通信によるサービスを受ける、その他のサービスを利用する。

Q-02 季節によって夏の緑の多い時期は映らない、冬期は映る。

  • 地デジの電波はUHF帯を使用しているので、樹木などでの減衰が大きい。
  • 樹木を避け、中継局からの電波を見通せる安定した場所にアンテナを移す。
  • 受信レベルの高い場所を探す。
  • ローノイズ増幅器(NF1.5デシベル以下)を取り付ける。

Q-03 マンション、ビル、共同受信施設等で増幅器やその他機器が故障し、テレビ電波が停波。映らないのでお住まいの方が地デジテレビの初期スキャンを実施した、電波は復旧したがテレビは映らず。

  • 電波停波時は初期スキャンをしないことが重要。
  • このようなときは再スキャンのみを実施する。

Q-04 山岳反射など季節による緑や雪、落葉などの変化により映らない。

  • 反射電波を受信している、反射物体の反射率の変化など。
  • 受信電波が安定する場所を探す。
  • スペクトラム波形、遅延プロファイル波形など電波の質に関するデータや、データロガー記録を見て受信方法を判断する。
  • スペクトラム波形で近距離ゴースト時は、波形が平坦になるようにアンテナ移設などを行う。

Q-05 回折波を受信している。

  • 出来る限り尖った地形を選ぶ。(コニーデ形は回折波が弱い)
  • 電波の流れを探す。(高さ・場所など)
  • 超高性能アンテナの利用。(データロガー、R3466N で調査する)

Q-06 遠隔地で電波が届かない。

  • 光、ケーブルテレビへの加入を検討する。
    難視聴地域の場合は国の「衛星セーフティネット対策」で、地上デジタル放送(NHK、民放キー局7ch)を、BS17chを使用して受信する。【Dpa】デジタル放送推進協会
  • 地元の放送局に置局の予定を問い合わせ、予定があれば開局を待つ。
  • 電波的に開けている山の頂上などに受信点を設ける。ただし、同軸ケーブルで電波が届きブースター電源が動作する数百メートルの範囲内にすること。

Q-07 電波が弱いため増幅器を追加し、レベルは上がったが映らない。

  • 受信レベルが低すぎて受信CN比が悪く、ノイズも増幅した。
    (ARIB規格は34dBμ以上必要ですが、極端に入力レベルが低い時はノイズアンプになる事があるので要注意)
  • 受信レベルの高い場所を探す。
  • アンテナ直下にNFの低いアンプを挿入し、NFを少しでも改善する。

 受信設備による障害

Q-08 B-CASカードが挿入されていない。

  • カードの挿入。

Q-09 B-CASカードの向きが悪い。

  • 矢印の方向に挿入する。

Q-10 初期スキャンを実施していない。

  • 初期スキャンの必要事項等を入力し実施する。
  • 地デジ受信機は、受信に必要な情報をあらかじめ電波から取り込まないと受信できない。(初期スキャンという)

Q-11 真空管式増幅器を利用している。

  • 古い物件の中には真空管式のアンプもある。真空管のエミ減(消耗)により増幅度が低下する。
  • 新規交換。

Q-12 同軸ケーブルが長過ぎる。

  • VHF電波では映るが、UHF電波では電波の減衰が大きいため、受信機まで電波が届かないことがある。
  • S-5C-FBなどに交換、または高出力増幅器に変更する。

Q-13 3C−2V(充実ポリエチレン)同軸ケーブルを使用、地デジなどデジタル電波が通りにくい。

  • テレビの初期時代より使用されている同軸ケーブルで、規格に合わない粗悪なケーブルが出回ったり、石油ショック時期の不適切な製品もある。
  • 弊社20年以上の同軸ケーブル特性伝送試験1000例以上の結果によると A 、B、 C、 Dのランクに分けられます。
  • 老朽化は外見的には判りません、内部導体の編組の錆によるインピーダンスの変化。
  • 充実ポリエチレンの変化(変色)、中心芯線がずれている。
  • 屋根上など直射日光が当たる場所では紫外線の影響などで劣化。
    (色ものは経年変化が激しい)
  • 施工上の問題が多い、ケーブルの曲げ・ステップル打ち込み、破損、硬化。

Q-14 アンテナ、ポールの最上部にアンテナを取り付けたが映りが悪い。

  • アンテナポールの最上部が受信電波の最良点とは言えない、低い所で良い所もある。
  • 地デジ(UHF帯を使用)の波長は約40〜60cmに山と谷(ハイトパターン)ができる。
  • アンテナ建てのポイント
    マストにアンテナを取り付け、上げ下げし最良点を探す(下げることもある)、左右方向も同じ。レベルだけで建設してもダメな事がある。
  • アンテナレベルの高い所を探して取り付ける事のほか、スペクトラム・CN比またはMER・BER・遅延プロファイルを確認しながら建設することが受信改善のポイントです。
  • デジタル障害が無い状態は上記の方法になりますが、マルチパス障害や、D-D混信・A-D混信がある場合は異なった対応となります。
  • このような難しい問題の解決に、弊社は専門的に対応しています。
    (ISDB-T R3466N測定器による解析対応)

Q-15 地デジテレビがフリーズして映らず。

  • リモコンで操作しても反応しない。デジタルテレビはコンピュータの仲間です、何かの不具合でフリーズします。パソコンと同じで強制リセットを実施します。
  • テレビ本体の電源スイッチのON OFFではなく、テレビから壁面コンセントに差してあるAC 100Vプラグを数秒間取り外し、再度プラグを差し込みます。大半はこれで解決しますが、直らない場合はテレビ本体かその他故障の場合もあります。

Q-16 既存UHFアンテナはあるが地デジが映らない(1)

  • 地デジ電波を通さない帯域のフィルターが付いているため、地デジ電波を通さない。
  • バンドパスフィルター(BPF)がついているため、地デジ電波を通さない。
  • 帯域フィルターがあり地デジ電波帯域が切れている。
  • 他方向のアナログ中継局に向いているために地デジが映らない、映りにくい。
  • アンテナの設置場所や高さが不適当。
  • アンテナ直下についている混合器やフィルターなどの表示を確かめる。
  • バンドパスフィルターの周波数を調べ、放送帯域にあった正しいものと交換する。
  • アンテナを地デジ中継局に合わせ、帯域に合った新規アンテナを追加する。
  • レベルが低いときは、素子数の多い超高性能アンテナやローノイズアンプを追加する。
  • アンテナの偏波面(水平・垂直)に合わせたアンテナ建設をする。

Q-17 既存UHFアンテナはあるが地デジが映らない(2)

  • 既存アンテナが向いているアナログ中継局で地デジが放送されていない。
  • DPAのサービスマップなどで新しい地デジ局を探す。
  • または予め分かっているデジタルチャンネルに合わせ、レベル最大値の中継局を探す、同一レベルのチャンネルは同じ中継局から発信されているチャンネルと考えて良い。(ただし県域局によっては出力の弱い場合がある)
  • 測定器は、スキャンをすると自動的に放送チャンネルが判る「チャンネル探査機能」がアナログ・デジタル共についている物もある。

 アンテナによる障害

Q-18 室内アンテナで映らない。

  • 室内が遮へいされているために電波が受信できない。
  • 室外にアンテナを出す。
  • 増幅器を追加する。
  • 室内アンテナの高性能タイプや増幅器内蔵タイプにする。
  • 20素子程度の室外アンテナにする。

 地形による障害

Q-19 電波到来方向に山や崖などがあり、電波が遮へいされ届かない。

  • 距離が300m程度であれば60GHz(ミリ波)電波で対策。( ご希望の方はご相談下さい。)
  • アンテナテストでレベル34dB以上の場所を探す。(電波の質が良いことが条件)
  • 安定した電波を受信出来る場所を探す。
  • シャープ、DXアンテナの開発製品で、弊社が約1年半実証試験をしました。
    地デジ、BS・CS電波の広帯域電波を一度に変換して近距離間を結ぶ装置で、地デジの受信不良改善に注目されています。
    100V電源の無い場所で、太陽光発電による無停電装置を使用し、電波を送り続けることも可能ですので、山間部や樹木の多い場所での地デジ対策に応用できます。
  • 埼玉県所沢市スカイマンションB棟様(14階建て168戸)にて、60GHz実証試験(地デジ、BS・110度CSの受信実験)を行い、大規模施設としては国内初の、60GHzミリ波による共同受信施設を弊社で施工しました。

 機器による障害

Q-20 古い機器を使用、VHF電波以外は通さない。

  • M型タイプの分配器や古いタイプのTV端子(35年以上)の物に一部電波を通さないものがある。
  • 新規交換。

Q-21 パススルーUHFでスキャンをして映らず。

  • UHF帯以外のミッドバンド帯などで地デジが伝送されている電障対策施設などでは、「全チャンネル」または「CATV」でスキャンしてください。

Q-22 一般家庭のアンテナ増幅器の電源供給AC100Vスイッチを間違いで切った、または外した。

  • 電源スイッチを切ると増幅器の動作は停止します、隙間ケーブルや忍者ケーブルのショートや断線時も映りません。
  • 電源供給機のスイッチを確認、窓の開け閉め箇所を点検。

Q-23 芋つなぎ2分配をした(同軸ケーブル同士を直接ねじって分配すること)

  • アナログ電波では許されたが、デジタル電波ではミスマッチングやリップルが起こり、エラー障害などが発生するので正式な分配器を使いましょう。
  • 特定のチャンネルが映らないときもある。マンションなどの壁面テレビ端子直列ユニット方式の場合、いもづる式に上下に繋がっているため、他のお宅のテレビ映りに影響します。
  • ビデオとテレビ間で芋つなぎをすると、映るチャンネルと映らないチャンネルが発生することもある。

Q-24 増幅器の電源フリッカー障害

  • 電源部の電解コンデンサーの容量抜けで、アナログ的にはフリッカー障害でチラチラします。 (電解コンデンサーは周囲温度で大幅に機器本体寿命が左右され、寿命は10℃ 2倍速が適用されます。周囲温度上昇はCO2問題もあります。この問題の解決には風通しが良いなど、最近はスイッチングレギュレータタイプの電源装置が多くなりました)
  • 10年以上経過したビル、マンションで故障が多い。
  • デジタルテレビではエラーが発生したり、不安定な症状が見られる。
  • マンションなど複数の増幅器を使用している中で、1台が故障するとそのブロックが映らないというトラプルや、そのうしろに接続されている世帯では全体が映らないという症状が発生します。 →コンスタレーション64QAM  A階層のシンボルがハレー彗星のような尾を引いた典型的なシンボルになります。
  • CN比も悪くなります。
  • アナログテレビの場合50Hz地域では、水平に黒いバーが下から上方向に4〜5本流れるように見えます、また60 Hz地域では横一のバーがほとんど静止状態で見えます。
    フリッカー障害の診断は、アナログテレビでは発見は簡単ですが、デジタルテレビでは難しいです。
  • 増幅器の新規交換。

 気象による障害

Q-25 雨が降るとテレビ映りが良くなる。

  • アナログテレビの主にVHFローチャンネルに配電線パルス(通称メダカ雑音)の障害が見られます。
  • 冬期や乾燥シーズンに弱電界地域や塩害地域で見られる症状です、デジタル電波は配電線パルス障害に対してアナログよりデジタルは強いため、症状が出ることは少ない。
    ただし、発生源のパルスが異常に強い時には著しい症状が現れます。
    (乾燥期は碍子のリークによる障害です、雨天時は表面のゴミなどが流されるため障害が軽減されます)
  • 発生源よりアンテナを遠ざける。
  • 配電線より電波到来方向側にアンテナを移設できないかなど。
  • ウルトラHiホン(ノイズ検出器)や3144 Noise Search Tester(雑音調査探査機)による調査。

Q-26 雨が降るとテレビ映りが悪くなる。

  • 樹木の中を電波が通過するとき雨に濡れて電波減衰が多くなることもあるようです。
  • 反射電波を受信して反射面が雨で濡れて変化し、湿度や大気など気象の関係で電波伝搬が影響を受ける事があります。
  • レベルや電波の質を見る、スペアナ波形・遅延プロファイルなどで判断する。

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